「データより、まず仕入れでしょ」
「仕入れができなきゃ、意味がない」
そう思っている方も多いかもしれません。
半分は、その通りです。
仕入れなければ、
売るものがありません。
売るものがなければ、
当然、売上も作れません。
ただ、
ひとつ聞かせてください。
何を仕入れるかは、どうやって決めていますか?
相場より安い。
差額が出そう。
利益が取れそう。
それだけで決めているなら、
少し危ないかもしれません。
・・・・・
・・・・・
10月4日に、
2026年9月度の
ヤフオク販売件数レポートをお送りしました。
その数字の中に、
わかりやすい例があります。
AFレンズです。
9月の出品数は43,626件。
直近13か月で最も多い数字でした。
ところが、
販売件数は前年比90.5%。
回転率、
つまり販売件数÷出品数は、
前年9月の39.5%から
35.5%まで下がっています。
出品数は増えている。
でも、
売れる数は減っている。
こんな市場で、
差額だけを見て仕入れたら
どうなるでしょうか?
すでに積み上がっている
出品の山の中に、
自分の商品を
もう一つ追加することになります。
相場通りの価格で出しても、
同じような商品が
他にもたくさん並んでいる。
なかなか売れない。
すると、
値下げをするか、
そのまま資金を
寝かせることになる。
差額があるのに売れない。
その理由の一つは、
ここにあります。
一方で、
同じ9月に
逆のことが起きていたのが、
フィルムカメラです。
出品数は前年比89.8%。
売り物は約1割減っています。
ところが、
販売件数は前年比99.1%。
ほぼ前年並み。
回転率は、
前年9月の45.6%から
50.3%へ上がっています。
こちらは、
売ることよりも、
仕入れることの方が難しくなっている市場。
AFレンズを含めたデジタル側は、
「売る」のが難しい。
フィルムは、
「仕入れる」のが難しい。
同じヤフオク。
同じカメラ光学機器。
それでも、
カテゴリによって
起きていることは違います。
ここで、最初の話。
「仕入れができなきゃ意味がない」
その通りです。
だからこそ、
データを見て欲しいのです。
データを見ることで、
どこに商品が
溜まり始めているのか。
どこでは逆に、
売り物そのものが
減っているのか。
どこで回転が
落ちているのか。
そんな市場の傾向が
見えてきます。
そして、
それは売るためだけの数字ではありません。
仕入れを判断する材料にもなります。
ただし、
ここで勘違いして欲しくありません。
データを見たからといって、
そのデータから
仕入れができるわけではありません。
「このカテゴリが売れている」
とわかったからといって、
明日、
その商品が都合よく
目の前に現れるわけでもない。
「この価格帯が動いている」
とわかったからといって、
その通りの商品を
仕入れられるわけでもない。
データを読み取って、
その通りの商品を
仕入れられるのであれば、
誰も苦労しません。
では、
なぜデータを見るのか。
記憶の奥底に残しておくためです。
全部覚える必要なんてありません。
販売件数が何件だったとか、
前年比が何%だったとか、
回転率が何%だったとか。
そんな数字まで
暗記する必要はない。
でも、
一度見ておく。
すると、
店舗で商品を見ている時。
ヤフオクやメルカリを
眺めている時。
ふと、
「あれ?」
と思う瞬間が出てきます。
「そういえば、AFレンズは
出品が多かったな~」
「そういえば、フィルムコンパクトは
10万円超が増えていたな~」
それでいいのです。
その小さな記憶が、
今まで素通りしていた商品を
「ちょっと調べてみようか」
と見るきっかけになる。
今まで見ていなかった
価格帯を見るようになる。
いつもと違う
商品群を調べてみる。
つまり、
データ通りに仕入れるために見るのではありません。
見る商品や、見る視点を変えるために見る。
ここが大事なのです。
データを見たから
仕入れが増えるわけでもありません。
でも、
データを見たことで、
見る場所が変わる。
気になる商品が変わる。
調べる商品が変わる。
その結果として、
仕入れの選択肢が
増えることはあります。
そして、
私たちは個人で
ビジネスをしています。
ここも大きな強みです。
大きな会社であれば、
取扱商品を変える。
仕入れ方を変える。
在庫構成を変える。
そう簡単には
できません。
でも、
個人なら違う。
今日、
「このカテゴリは
ちょっと気をつけよう」
と思えば、
明日の仕入れから
見る商品を変えられる。
「この価格帯が気になる」
と思えば、
すぐに調べられる。
違ったと思えば、
また変えればいい。
小回りが利く。
これこそ、
個人ビジネスの
大きな特権です。
ただ、
小回りが利いても、
どちらに動けばいいのか
わからなければ意味がありません。
動く方向を考えるための材料。
それが、
データや情報なのです。
逆に、
データも見ない。
市場も見ない。
販売件数も見ない。
出品数も見ない。
見るのは、
「いくらで仕入れられるか」
「いくらで売れそうか」
それだけ。
差額が出そうだから、
仕入れる。
売れない。
値下げする。
資金が寝る。
それでもまた、
次の差額商品を探す。
手は動かしている。
仕入れもしている。
でも、手元のお金は
なかなか増えていかない。
これでは、
せっかくの資金を
売れない商品に
使っているだけです。
以前から、
「仕入れない仕入れ」
をお伝えしているのも
同じ理由です。
利益が出そうでも、
今は仕入れない。
売れるまでに
時間が掛かりそうなら、
一旦、見送る。
これも、
立派な仕入れ判断です。
そして、
そんな判断をするためにも、
市場のことを
少しでも知っておく。
データを見ておく。
情報を入れておく。
それが役に立ちます。
9月の市場全体については、
昨夜、
Xの長文記事にまとめました。
コンデジが前年比を
支えていた理由。
デジタル、フィルム、レンズで、
それぞれ何が起きていたのか。
そして、
10月をどう見ているのか。
こちらで詳しく書いています。
▼9月のヤフオクで起きていたこと
【X長文記事です】
https://truscon.net/ldx0
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また、
これからXでは、
デジタルカメラ。
フィルムカメラ。
レンズ。
それぞれに分けて、
もう少し細かく
分析と傾向を投稿していく予定です。
全部覚える必要なんてありません。
「そういえば、あんな話があったな~」
それぐらいでいい。
その記憶が、
次に見る商品を
変えるかもしれません。
見逃さないように、
フォローしておいてください。
▼やまとのX
https://x.com/5Yamato
そして、
カテゴリ別の細かい数字は、
10月4日にお送りした
2026年9月度
ヤフオク販売件数レポートにまとめています。
19カテゴリ別の販売件数。価格帯別の内訳。出品数。回転率。
すでにダウンロードされた方は、
ぜひ、
もう一度数字を眺めてみてください。
まだの方は、
こちらからどうぞ。
▼ 2026年9月度Yahoo!オークション
カメラ光学機器販売実績レポート(無料)
データを見たからといって、
仕入れができるわけではありません。
データ通りの商品を、
都合よく仕入れられるわけでもない。
でも、
一度見ておけば、
記憶のどこかに残ります。
「そういえば、○○だったな~」
「△△は、売れていたな~」
それでいいです。
その記憶が、
次に見る商品を変える。
調べる価格帯を変える。
見る視点を変える。
そして、
今まで見えていなかった商品が、
少しずつ見えるようになる。
目先の差額だけを
追い掛けるのではなく、
市場を見て、傾向を知って、
その情報を次の仕入れに活かしていく。
個人だからこそ、
それをすぐに始められます。
データを見る。
気づく。
調べる。
そして考動する。
データは、
答えではありません。
次にどこを見るのかを考えるための材料です。
今回は、ここまで。
それでは、また!
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