正直に、告白します。
今月、うちのチームは
ヤフオクがまったく売れていません。
しかも、何をやってもダメなのです。
出品数を増やす。伸びない。
価格を見直す。伸びない。
写真を撮り直して、説明文まで変える。
それでも、伸びない。
打つ手が、きれいに空振りしています。
バットは振っているのに、
ボールがどこにも当たらない感覚。
何をやってもダメなのです。
ところが不思議なことに、
メルカリのほうは絶好調です。
同じようなカメラを、
同じような相場感で出している。
もちろんヤフオクとメルカリの価格は違います。
だけど、メルカリだから安く投げ売りしている、
というわけではありません。
ヤフオクと同じように、
相場を見てきちんと値付けしています。
それでも、メルカリだけが売れていくのです。
特に交渉が多いわけでもありません。
まるでヤフオクとメルカリで、
別の国の景気ニュースを見ているような気分になります。
――と、ここまで威勢よく書きましたが。
これはまだ、私の「肌感覚」の段階の話です。
来月初旬に販売件数レポートを読者様に出します。
この違和感が本物かどうかは、
そのときの数字がはっきり教えてくれるはず。
なので今日お届けしているのは、あくまで速報。
数字が出そろう前の、
私の個人的な見立てだと思って、
気楽に読んでください。
で。
犯人は誰なのか。
私はひそかに、
ある容疑者をにらんでいます。
そう、この夏の、うだるような暑さです。
連日の酷暑日。
一歩外に出た瞬間、
思考回路がふっと止まる、あの感じ。
ここで少し、想像してみてほしいのです。
ヤフオクの入札には、
終了間際のちょっとした集中力と駆け引きが要ります。
オークションなんて
特にそうです。
高額スタートであっても、
終了間際が勝負じゃないですか?
「残り3分……よし、ここで差す」
あの緊張感を、
30度以上の部屋で汗をだらだら流しながら味わいたい人が、
はたしてどれだけいるでしょうか。
暑さで、スマホを持つ手すら重い。
一方、メルカリは違います。
いいものを見つけた瞬間に、
ポチッと即決で買える。
暑さでとろけかけた脳みそには、
この「考えなくていい手軽さ」が、
じつにやさしいのです。
つまり酷暑が、
人々からヤフオクの駆け引きを楽しむ体力と気力を、
静かに奪っている――。
これが、私の壮大なる仮説であります。
……もちろん、半分は冗談です。
ですが、残りの半分は、
わりと本気で疑っています。
気温や季節で、
人の買い方や集中力が変わる。
これは、じゅうぶんにあり得る話ですから。
さて、ここまで読んで
「じゃあ全部メルカリに移せばいいじゃないか」と思った方。
気持ちはよくわかりますが、
私はそんな早まったことはしません。
大切なのは、この違和感を、
ただの「感想」で終わらせないこと。
来月のレポートで数字をきちんと確かめて、
そこから冷静に、次の一手を考えていきます。
本当に暑さのせいなのか。
たまたま波が来ているだけなのか。
それとも、市場で何か別のことが動きはじめているのか。
答え合わせは、もう少しだけ先になります。
エアコンの効いた部屋で、
冷たい麦茶でも飲みながら。
その日を、のんびり一緒に待ちましょう。
今回は、ここまで。
それでは、また!
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