こんにちは、やまとです。
今回は、ヤフオク・カメラ光学機器カテゴリの
販売件数推移について分析しました。
まず確認したのは、
年別の販売件数合計

2016年から2022年までは、
年間販売件数がおおむね137万件から143万件台で推移していました。
ところが、2023年以降は明らかに水準が変わっています。
2023年は1,485,717件。
2024年は1,637,590件。
2025年は1,716,679件。
2026年は1月から4月までの累計で
565,156件のため、
年間合計としての単純比較はできません。
ただし、少なくとも2023年の秋以降、
ヤフオクのカメラ光学機器カテゴリ全体では
販売件数が一段上の水準に移っていることがわかります。
つまり市場全体のパイが増えているのです。
次に
月別推移

このグラフを見ると、2016年から2022年までは、
月別の販売件数がおおむね近い水準で推移しています。
もちろん、年によって上下はあります。
3月に販売件数が伸びやすい年もありますし、
8月に落ち込む年もあります。
10月から12月にかけて持ち直す年もあります。
ただ、全体として見ると、
2016年から2022年までは同じような範囲の中で動いています。
一方で、2023年後半から動きが変わり始めます。
月別の推移データをグラフ化すると、
転換の時期がより鮮明に浮かび上がります。
2023年の前半(1〜9月)の月平均販売件数は
約12万1,600件だったのに対し、
10月以降は急速に水準が切り上がり始めています。
2024年に入ると月間13万件台が当たり前となり、
2025年には14万〜15万件台が定常となっています。
季節変動の範囲を超えた、明らかな構造変化が見られるのです。
次に、
主要カテゴリ別の販売件数推移

主要カテゴリ別に見ると、
2023年秋以降に大きく伸びているのはデジタルカメラです。
フィルムカメラやレンズも一定の販売件数はあります。
ただ、2023年秋以降から2024年、2025年にかけて、
もっとも水準を上げているのはデジタルカメラです。
このことから、カメラ光学機器カテゴリ全体の販売件数増加は、
全カテゴリが均等に伸びた結果ではないと考えられます。
数字の流れを見る限り、
増加の中心はデジタルカメラカテゴリにあります。
さらに、デジタルカメラの中でも、
すべてが同じように伸びているわけではありません。
次に、
デジタルカメラの内訳

・デジタル一眼:2018年から現在まで月間6,500〜8,500件で横ばい
・ミラーレス一眼:3,500〜5,000件で横ばい
・コンパクトデジタルカメラ:2022年末から急上昇し、2025年には月間3万件超え。
2018年比で約3倍以上。
市場拡大の主役は、一眼でもミラーレスでもなく、
コンパクトデジカメなのが一目瞭然です。
ただし、
コンパクトデジタルカメラの販売件数が
伸びているからといって、
「コンデジなら何でも売れる」
という話ではありません。
コンパクトデジタルカメラの出品数・販売件数・販売件数/出品数

このグラフを見ると、
まず出品数と販売件数の両方が大きく増えていることがわかります。
2023年前半は、出品数・販売件数ともにまだ低い水準でした。
ところが2023年秋以降、
出品数が増え始め、販売件数もそれに合わせるように上昇しています。
特に2024年から2025年にかけては、
コンパクトデジタルカメラの販売件数が明らかに高い水準に入っています。
ここまでは、これまで見てきた流れと一致します。
ただし、注目したいのは緑色の線です。
これは、販売件数/出品数の推移です。
単純に言えば、出品数に対して販売件数がどれぐらいあるのかを見る指標です。
もちろん、ヤフオクのデータ上、
同じ商品が同月内に再出品される場合もあるため、
これをそのまま厳密な「販売率」として扱うことはできません。
ただ、大きな傾向を見る指標としては参考になります。
それを踏まえ、2023年以降を3つの局面に分けてみました。
第一局面(2023年1〜9月):需要が供給を上回る”売り手市場”
2023年前半は出品数・販売件数ともに
1〜1.7万件台で推移していましたが、
注目すべきは販売件数/出品数が100%前後、
ピーク時には130%超に達していた点です。
これは「出品すれば即完売」どころか、
過去月の在庫も含めた売れ行きを意味しています。
出品者側から見れば、
仕入れコストに対して高値売却が期待できる理想的な相場環境でした。
第二局面(2023年秋〜2024年):出品数が急増、販売件数/出品数が低下へ
2023年9〜10月を境に出品数が急加速しています。
ブームを察知した出品者・業者が一斉に参入した結果、
市場への供給が膨らんだとみています。
それでも販売件数も同期して増加したため、
2024年前半は販売件数/出品数が再び110〜120%台まで回復する場面もありました。
この時期はまだ「需要の拡大が供給増を吸収できている」状態だったと言えたはずです。
第三局面(2025年以降):供給過多の兆しと選別の時代
2025年後半から出品数は4万件台に乗り、
販売件数は3万件前後で頭打ちの傾向が出てきました。
その結果、販売件数/出品数は70〜80%台に定着し始めています。
全体の販売件数は拡大し続けているものの、
出品すれば必ず売れる時代は終わり、
商品選別・価格設定・写真クオリティといった
出品技術の差が結果を左右する局面に入りました。
2026年1〜4月のデータでも
出品数は3.5〜3.9万件台を維持する一方、
販売件数/出品数は80〜93%のレンジで推移しており、
引き続き動向を注視する必要があります。
ひと頃のように、
コンデジは入れ食い状態だったのが、
定番に変わってきたと私は思っています。
カメラリセールビジネスとして今求められるのは、
「数を出す」から「質で勝つ」への戦略転換です。
コンデジ市場の拡大は続いていますが、
その恩恵を受けられる出品者とそうでない出品者の格差が、
データのうえで明確に開き始めています。
もちろん出品者の格差は
商品の見極めにあると考えられます。
ヤフオク・カメラ市場は今、明確な変化の局面にあるはずです。
データが示す本質は「市場が大きくなった」という表層の話ではありません。
需要構造が変わり、
競争環境が変わり、
勝ち方が変わった。
それが、今回のデータから見える大きな流れだと思います。
そして今年に入り、
明確に勝ち組と負け組に分かれるようになっています。
数ヶ月前までは元気だったセラーが、
今月に入り出品がゼロというのも、
WORKSHOPのセラー探しでよく見かけます。
市場は常に変化しています。
これからの時代は、
市場の状況に合わせ柔軟に対応できるセラーだけが
生き残って行くと予想されます。
是非、生き残れるセラーになってください。
今回は、ここまで。
それでは、また!
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