カメラ市場は玉石混淆|2026年8月のデータを振り返る

こんにちは、やまとです。

 

先日、2026年8月の

ヤフオク・カメラ光学機器販売件数レポートを公開しました。

 

▼ 8月度Yahoo!オークション

カメラ光学機器販売件数レポート
https://truscon.net/8ok0

 

 

8月というのは年間通しても

売れない月であることは

先日もお伝えした通りなのですが、

 

今回は、その数字をもう少し

深掘りしてみます。

 

8月のカメラ光学機器の販売件数は136,205件。

 

前年比97.5%、前月比99.5%。

 

7月が136,857件でしたから、

ほとんど動いていません。

 

まず最初に、

こちらを見てください。

このグラフは、

2025年1月から2026年8月までの

出品数、販売件数、そして回転率と昨対比を

並べたものです。

 

ここで見て欲しいのは、

販売件数そのものよりも回転率。

 

2025年は、

40%前後まで上がる月もありました。

 

ところが2026年は、

3月の40%台を除けば、

全体的に低い水準で推移しています。

 

特に、

5月以降は

37.5%、

35.1%、

32.9%、

そして8月は33.5%と低迷。

 

出品数が減っているわけではありません。

 

むしろ、

2026年は6月以降、

3ヶ月続けて40万件を超えています。

 

でも、

その商品に対して販売件数が

追いついていない。

 

まず、

今の市場全体では

そんな傾向が見えています。

 

では、

2026年だけを切り取って

見てみます。

1月から8月まで、順番に並べました。

 

3月の40.0%が高く見えますが、

そこから5ヶ月かけて落ちています。

 

一方、出品数のオレンジの棒。

37万件から、

6月以降は40万件台へ。

 

販売件数の青い棒は、

13万件台から15万件台の間で、大きくは動きません。

 

やはり同じ形です。

 

売り物が増えて、

売れる数が変わらない。

 

では、この中身はどうなっているのか。

主要カテゴリで分けてみます。


まず、水色の線。

デジタルカメラの回転率です。

 

1月は59.9%。

オレンジのフィルムカメラより

7ポイント近く高い位置にいました。

 

3月の62.9%をピークに、

8月は49.2%。

 

13ポイント下げ、

フィルムカメラの51.6%に

追い抜かれました。

 

フィルムのオレンジは、

1月53.2%、8月51.6%。

 

ほぼ同じ位置に戻っています。

 

薄い緑のレンズも、36%台から32%台へ下げています。

 

下の3本、昨対比を見ると

8月は3つとも持ち直しています。

 

デジタル98.5%、フィルム96.1%、レンズ93.0%。

 

昨対比だけ見れば、悪くない月です。

 

でも回転率を見ると、

デジタルの下げ幅が目立ちます。

 

このデジタルカメラの中で、

何が起きているのか。

 

その中でも、

特に動きが目立つのが

コンパクトデジタルカメラです。

まずは黄色の線の昨対比をみてください。

1月は良かったとはいえ、

その後は緩やかに上がったり下がったり。

 

一方、緑の回転率を見てください。

 

5月までも上下しながら、

少しずつ位置を下げていました。

 

そして6月以降は、

75.8%、71.5%、67.4%と

下降線を辿っています。

 

この動きが、

市場全体を悪く見せている

一つの要因ではないかと見ていました。

 

今度はコンデジを除く市場、出品数・販売件数・回転率・昨対比で

見てみます。

コンデジを除いた市場です。

 

まず緑の回転率。

こちらも下がっています。

 

3月の34.3%から、

7月の28.1%まで。

 

8月は29.2%と少し戻しましたが、

1月より低い位置です。

 

コンデジを除いても、

回転率は落ちています。

 

つまりコンデジだけの

問題ではありませんでした。

 

次に青い棒、販売件数。

 

3月を除けば、ほぼ横ばいです。

 

そしてオレンジの出品数。

335千件から、

7月には369千件まで増えました。

 

8月は360千件。

 

売れる数は変わらない。

出品数だけが増えている。

 

コンデジで見たものと、

同じ形です。

 

もうひとつ、付け加えます。

 

全体の回転率は33.5%。

コンデジを除くと29.2%。

 

4ポイント下がります。

 

つまりコンデジは、

67.4%まで落ちてもなお、

市場平均を大きく上回る回転率です。

 

ここは、忘れないでください。

 

では、良かったカテゴリをピックアップしてみます。


フィルムカメラのオートフォーカスです。

黄色の昨対比を見てください。

 

3月の86.7%を底に、

8月まで上がってきています。

 

そして8月、

ようやく100%を超えました。

 

数字だけ見れば、

今月いちばん元気なカテゴリです。

 

ただ、下の棒グラフも

見ておいてください。

 

青い販売件数です。

2.4千件
2.5千件
2.8千件
2.6千件
2.6千件
2.7千件
2.7千件
2.7千件

ほとんど動いていません。

 

昨対比が108.4%まで上がったのは、

売れる数が増えたからではなく、

前年8月が低かったから。

 

とはいえ、本来8月は売れない月です。

その中で7月と同じだけ売れているとも見えます。

 

緑の回転率も見てください。

 

5月の53.0%から、

8月は45.4%。

下がっています。

 

昨対比だけを見れば良いカテゴリ。

中身を見れば、横ばい。

 

こういう数字の見え方があります。

私も気をつけているところです。

黄色の昨対比。

8ヶ月間、一度も

100%を超えていません。

 

数字の上では、

前年を下回り続けているカテゴリです。

 

ところが緑の回転率を見ると、

60%台を保っています。

 

コンデジの67.4%を、

わずかに上回ります。

 

理由は出品数にあります。

オレンジの棒。

 

13.3千件から14.9千件の間で、

8月は13.9千件。

 

前年比では90.6%まで

減っています。

 

売れる数は減りながら、

出品数はそれ以上に減ったのです。

だから回転率は落ちない。

 

先ほどのオートフォーカスとは、

逆の形。

 

オートフォーカスは

昨対比が良くて中身は横ばい。

 

マニュアルは

昨対比が悪くても回転している。

 

同じフィルムカメラでも、

中で起きていることが違います。

フィルムコンパクトカメラです。

黄色の昨対比。

100%の前後を行ったり来たりしています。

 

8月は103.5%。

 

こちらも数字の上では

悪くありません。

 

ただ、緑の回転率を見てください。

52.3%
46.5%
49.6%
47.4%
44.0%
46.1%

3月から8月までです。

 

このカテゴリは、

レポートに出品数が載ったのが

3月からなので、

1月と2月はありません。

 

3月の52.3%から、

8月は46.1%。

 

下がっています。

 

出品数のオレンジを見ると、

20.2千件から20.5千件。

 

ほとんど変わっていません。

 

出品数は同じぐらいでありながら、

回転率だけが落ちている。

 

フィルムだから安心、

とはいきません。

 

同じフィルムの中でも、

マニュアルフォーカスは

細って回っています。

 

コンパクトは、

数はあるのに回らなくなってきている。

 

そんな傾向が見られます。


最後にミラーレス一眼です。

緑の回転率を見てください。

7月の34.2%が底で、

8月は36.8%へ少し戻しました。

 

黄色の昨対比も89.3%から97.1%へ。

 

販売件数は4.2千件から4.5千件、

前月比107.2%です。

 

主要カテゴリの中で、

前月からいちばん伸ばしました。

 

ただ、警戒は続けます。

 

1月の44.1%からは

7ポイント以上低い位置です。

 

そして出品数のオレンジ。

 

11.0千件から12.2千件へ、

増え続けています。

 

出品数が増えている状態は

変わっていません。

 

9月にもう一度34%台へ落ちるなら、

そのときは構造的な変化と見ます。

 

 まとめ

回転率の低下傾向が見られるのが、

コンデジとフィルムコンパクト。

 

出品数が減りながら回っているのが、

フィルムのマニュアルフォーカス。

 

昨対比が上がって中身は横ばいなのが、

フィルムのオートフォーカス。

 

底から戻したのが、ミラーレス。

 

同じ8月の中で、

方向がバラバラです。

 

玉石混淆。

 

そう呼ぶしかない状態が

続いています。

 

ただ、市場全体で共通して見えることが

ひとつあります。

 

コンデジを除いた市場の

販売件数を思い出してください。

 

3月は118千件まで上がっても、

だいたい109千件から105千件。

 

8ヶ月、ほとんど動いていません。

 

売れる数は変わっていない。

 

変わったのは、

出品数です。

 

「最近売れない」と感じているなら、

それはたぶん、

市場が縮んだからではありません。

 

販売件数が大きく伸びていない中で、

あなたの商品の隣に並んでいる

ライバル商品は増えています。

 

全体の数字だけを見て

「売れない」と判断すると、

動いているカテゴリを取り逃がします。

 

ご自身が扱っているカテゴリの回転率を、

レポートで直接確かめてみてください。

 

▼ 8月度Yahoo!オークション

カメラ光学機器販売件数レポート
https://truscon.net/8ok0

 

今回は、ここまで。

それでは、また!

 

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<プロフィール>

学生時代にバブル期を経験。

卒業後一部上場企業に就職。

結婚を機に地方の中小企業に転職。

人財開発室室長、各種リストラ案件の立て直し、新規事業の立ち上げ等々各種プロジェクトを成功させる。

 

2014年からネットビジネス、カメラ転売に取り組み、現在はカメラ転売に特化したスクール『カメラ転売クラブ』を主宰。

 

4人の子供のオヤジとして、日々中高年に向けて強烈なメッセージを発信している。

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