知らないよりは知っていた方がいい。
これは間違いありません。
「カメラ転売」に関して言えば、
カメラのことレンズのこと、
知らないよりは知っていた方がいいのです。
ただ、それだけで
売れるのかと言えば“否”。
知っていても
売れない方はいくらでもいる。
というか、
知っていても
売れない人の方が多いのです。
ですからカメラが好き、
だから「カメラ転売」というのは
あまりにも安易なアプローチ。
好きだから、
商売にする
ビジネスにする
というのは悪い事ではないけれども
安易には考えないで欲しいのです。
だから難しく考えろ!というのではなく、
ほとんどの方、
ネットビジネスを始められる方は、
安易なアプローチから始められています。
ただ、安易に始められても
それ以降はやっぱり努力の世界。
知らないこと苦手なことを
克服しなきゃならないことだって
あるのです。
全くカメラのことを知らずに始めた私は、
どうしても苦労話になってしまいますが・・・。
例えば、車が好きな方。
走り屋さんとか高級車が好きな方、
馬力がある車だったり、
乗り心地、内装、デザイン 等々
こだわりは山ほどあります。
だけど、世の中は
車好きな方だけが車を買っているわけではない。
車を道具として、
必要だから買っている人の方が多いのです。
だから車好きな方が
好きな車として上げられる車より、
そうじゃない車の方が売れています。
エコカーも軽自動車もそう。
どちらかと言えば、
車好きの方が
好まないような車の方が売れているのです。
そうなってくると
自分が好きじゃない車だって
知らなきゃならない。
どんな車を求められているのか、
自分がビジネスとして、
どの方向を選ぶのか、
車が好きな方が
車屋さんを始める時だって、
考えなきゃ行けないのです。
時には事業としてはじめたことも
「これじゃ売れない。」と判断、
方向修正を否応なく求められる時もあるのです。
実際、そんな車屋さんだって
多く見かけます。
そんな車、
中古車屋さんと思えば、
カメラはそこまでではない。
ただカメラ好きの方が
最初に壁に感じられるのが、
自分が好きなカメラが
売れるカメラではないってこと。
時には自分が好きではないカメラだって
受け入れなきゃならない時もあるのです。
もちろん一番いいのは
自分が好きなカメラが売れるカメラであること。
だけど、カメラの世界は
そんな単純なものではなく、
意外に奥が深いのです。
同時に市場性だってある。
自分が売ろうと思ったって、
市場に商品が無ければ
ビジネスとしては成り立たない。
いくら自分の好きなカメラが
売れるとしても
供給量、市場に商品が出回らなければ、
稼ぎ続けることは出来ないのです。
つまり自分が好きなカメラレンズだけを
売ろうって考えても
それだけじゃなかなか商売は上手く行かない。
これが一つ目のハードル。
二つ目のハードルが
仕入れリサーチが出来ない方が多い。
そもそもカメラ好きな方は
四六時中調べています。
中古カメラだってレンズだって
「何かないかなぁ~」と
見ている人は多いのです。
だから自分は見ているから
「カメラ転売」だって出来るだろうは、
やはり早計。
そのクセはなかなか抜けないのです。
その中でも
北陸の本田さんやプロカメラマンのDoiさんは、
ちょっと別格。
本田さん至っては、
カメラ屋さんを黙らすほどのアンティークカメラのマニア。
少しぐらいカメラが好きという方であれば
彼の前に行けば
話をするのが恥ずかしくなるぐらいの
豊富な知識。マニア。コレクター。
カメラ転売ヤーの私からすれば、
「変態」の域に達しているぐらいなのです。
「なんで、そんなことまで知っているの?」と
感嘆から“呆れる”ぐらい。
本も何冊も読み漁り、
めちゃくちゃ知識も豊富で、
しかもコレクターだった。
というか今でもコレクター。
ただ、他の転売を少しだけカジった経験もアリ、
だから仕入れリサーチも
スムーズに始めることが出来たのです。
だけど、彼の場合は、
ちょっとだけ特別。
カメラ好きな方は、
なかなか仕入れリサーチが出来ない。
いくら毎日のように
中古カメラやレンズを見ていたとしても、
仕入れリサーチは別物。
自分が欲しいカメラ、レンズを
「何かないかなぁ~」と探す目と、
ビジネスとして
売れる商品
差額の出る商品を探すのとでは
スキルも見方も全く違う。
だから、最初に戸惑ってしまうのです。
しかも、一つ目のハードルとして上げた
自分が好きなカメラ、レンズ。
好きである分、
目がそちらに向いてしまう。
偏ってしまうから、
探すこと仕入れリサーチも
難しくなってしまうのです。
そして三つ目のハードルが
商品の状態の見極め。
いわゆる“過剰”なのですよ。
「何か言われたら嫌だ!」と
過剰にアレルギー反応がある。
これもカメラファンが
「カメラ転売」を始める時の特徴なのです。
過去から続くCTCは
カメラ好きの方も沢山参加されたのですが、
その時に、こんな方がいらっしゃったのです。
「この商品は、〇〇がダメ。
だから仕入れない、売らない。」
「なるほど、その見方は正しいよね。
だけど、自分がお客様だったらどうですか?」
「自分だったら、
これぐらいの〇〇だったら買う。」
「じやぁ、売れよ!」
これマジな話。
こんなコントの様な会話を
毎回繰り返すのです。笑
これもカメラファン同士の
プライドなのでしょうか?
何か言われたら嫌だ!
言われることを避けたい。
そんな思いが強すぎる。
自分だってカメラファンなのに、
自分は、そこまでは求めていない。
中古商品だから、
そんなことは当たり前だと思っている。
なのに、
売るとなると避けて通ろうとする。
他の人はきっと言ってくるはず、
だから、もっといい商品を扱いたい。
そんな考え。
厳密に言えば、
新品だって完璧な商品はないはずです。
だけど、完璧を求めようとしてしまっている。
しかも、中古商品で求めようとしているのです。
そりゃ間違いなく
ハードルは上がりますよ。
いくらリサーチしても
そんな商品が見つかる確率は
極めて低い。
これって、そもそもが間違い。
中古商品を求めようとする
カメラファン。
このカメラファンが求めていることを
理解しようとせず、
自分が「言われたくない。」という
思いが先行してしまっているのです。
当然のことながら
仕入れもストップしてしまう。
違うのですよ!
我々の技術の一つが
その商品の価値の見極め。
カメラファンが、
これぐらいなら欲しいと思ってくれるだろうって
そのラインの見極め。
それを経験則によって
見極めているのです。
そして、
商品をリサーチしている時も、
商品の状態をチェックします。
この時も、
商品としての価値を
見極めようとしている。
例えば、小キズであったとしても、
底面や側面にあるのと
カメラの軍艦部、ペンタ部にあるのとでは、
お客様の印象は違います。
当然、価値も違う。
だけど、商品説明には、
同じ小キズありと明示してある。
それを同じと捉えていては、
お客様が何を求めているのかを
考えていない。
そもそもが、
キズがあるから売れないってことは
ないのです。
似たような話で、
状態ランク信者の方がいます。
中古カメラ店でよく見かけるアレ。
例えば、
S、AA、A、AB、B、Cとあるヤツ。
まぁSランクは新品ですから
問題はないのですが、
商品も見ずに、
勝手にランク表示だけで話をされる方も見えるのです。
例えば、上記のパターンであれば、
ABが“普通”の状態と決めつける。
ABが普通であれば、
Aが“良い”
AAが“もっと良い”“優良”と考え、
逆に、
Bは“悪い”
Cは“もっと悪い”“最悪”と
決めつける。
そんなお店が勝手に決めつけた状態表示。
しっかり商品と向き合わなきゃ!
これも先日仕入れツアーであった話です。
とある中古カメラ店であった
Cランクの商品。
たぶん、ほとんどの人は
JUNK品だと思うでしょう。
だけどJUNKだって
様々な商品があるのです。
その時にあった商品は、
電池室、金属部の腐食。
当然、電池を入れても通電せず。
お店としてはJUNK扱いだったのです。
でも、コレって問題なのは
電池室の金属部の腐食。
この商品もルーター(リューター)で
腐食を奇麗にすれば
電源も入るしシャッターも問題なし。
その他、各部も
問題なく作動する。
しかも、外観も
綺麗すぎるぐらい綺麗。
そりゃ、『ほぼ新品』ですよ。
誰が見たって綺麗だし、
問題もありませんからね。
だけど、お店では
Cランク。
一般的には、
難あり、JUNK品。
これを仕入れて来て、
『ほぼ新品』で売る。
これよく「カメラ転売」を
悪く言う人が
難アリ、JUNK品を『ほぼ新品』で売っている。
詐欺だ!、煽っている
ということ。
逆ですよ。
人がマジメに行っていることを
確認もされない。
情報収集にも偏りがある。
そんな人って、
商品を確認もせず、
単純にCランクだけの表示を見ているだけ。
私からすれば、
そんな簡単なメンテナンスもせず、
電源が入らない。
だから難アリ、JUNK、Cランクだと
決めつけているお店側に
問題があると思うのですが・・・・。
それを簡単にCランクだからJUNK品だと
決めつけている人にも
問題があると思うのですが・・・。
それで本当に
カメラが好きって言えるのでしょうか?
そもそもが人が買い物をする時には
悪い所を見て買うことはしません。
その商品のいい所を見て、
見つけて、
買い物をするはずです。
それを悪い所だけで
話をするのはカメラやレンズが可哀想です。
「もっと俺達のいい所を見て欲しい!」って
カメラやレンズが悲鳴を上げているのが
聞こえませんか?
もっと言えば、
状態が悪い商品に『ほぼ新品』なんて
謳っていたら、
スグに信用を無くして売れなくなりますよ!
淘汰されますよ。
それが今の市場の流れ。
お客様は
そんなに甘くはないですから!
だけど、Cランクとしているだけで、
人は見なかったりもする。
難アリ、JUNK品だと決めつける。
それは一般の方も
カメラファンの方も同じ。
商品を見ないから、
価値を見出そうともしないのです。
実はこれ、
カメラマニアの本田さんが、
最も得意とするところ。
ランク表示ではなく
個々の商品と向き合うから、
「カメラ転売」でも稼げる秘訣なのです。
カメラが好きというのなら、
これぐらいカメラやレンズと向き合わなきゃ。
逆に言えば、
カメラのことを全く知らず、
「カメラ転売」を始める方は、
素直に商品と向き合う。
だから、仕入れられる商品を
見つけることが出来てしまうってこともあるのです。
まぁ一般的には
このケースの方が多いのですけどね。
如何だったでしょうか?
カメラ好きな方が「カメラ転売」を始めて感じる3つのハードル。
全ては個人の思い込みから始まっているだけ。
思い込みを払拭すれば、
「カメラ転売」だって上手く行きます。
その努力と勉強は必要。
そうそう、一番ダメなのは、
カメラを知らない人の
状態ランクの思い込み。
全く見向きもしな、
調べもしないで、
JUNKと決めつけている人も
多いですからね。
そして
「自分ではわからない。」と
言われてしまうと・・・。
そりゃ勉強、
そして努力が足りませんってなります。
それじゃ
商品が可哀想ってことです。
少しぐらい
商品チェックを学びましょう。
今回は、ここまで
それでは、また!
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