無計画さゆえ、資金を無駄に使っていませんか?
たとえば、
先日Xにてこんな投稿をしました。
https://x.com/5Yamato/status/1998360729230131441
ざっくり言うと、
「資金100万円で、最大限利益を出し続けるには?
いくらぐらいの利益が妥当?
その時、どんな状態で利益を出すのか?
出し続けるのか?」って話。
それが、
「期首棚卸額が50万。
残り50万で仕入れて625000円で売る。
これを月に2回転させて、期末の棚卸額は50万。
これが月間商品回転率2回転の状態。」
つまり、月の利益は25万円。コレが理想的で現実的!
という話なのです。
では、
なぜ、この状態が理想的なのか?
いくつか典型的な
“机上論”や“反論”のパターンを挙げて
お伝えしたいと思います。
一つ目は、
「100万円分仕入れて、125万円で売ればいいだけですよね?」
という単純なパターン。
二つ目は、
「期首に在庫33万円、残り67万円で仕入れて売る。
これを1回転させれば?」
「もっと頑張って、2回転させれば余裕でしょ?」
という、
いかにも“分かっていそうな”言い方、シッタカのパターン。
一見すると、どちらも理屈は通っていそうに見えます。
ですが、数字と現場の感覚を合わせて見ていくと、
どちらもかなり無理のある前提で成り立っていることが分かります。
ここからは、できるだけ数字をわかりやすくして
お伝えします。
先日の資料では、中古カメラの平均購入単価は「25,725円」と出ていました。

(出典:環境省「令和6年度 リユース市場規模調査 報告書」図表41より)
ただ端数が多いとイメージしづらいので、
ここから先はあえて「約2万5千円」として話を進めます。
つまり、利益率20%であれば、
2万円で仕入れる
2万5千円で売る
利益は5千円(2万5千円の20%)
という形をひとつの“単位”として考えます。
この前提だと、
1台仕入れるのに必要な資金:2万円
1台売れたときに残る利益:5千円
です。
では、毎月25万円の利益を出したいとしたら、
何台売る必要があるでしょうか。
25万円 ÷ 5千円 = 50台。
ざっくり「月に50台売れれば、25万円の利益」というイメージになります。
ここで、最初の“机上論”をもう一度見てみます。
「資金100万円あるんだから、100万円分仕入れて125万円で売ればいい」
という考え方です。
2万円で仕入れて2万5千円で売るのであれば、
100万円で仕入れられるのは50台。
その50台が全部売れれば、利益は
5千円 × 50台 = 25万円。
数字だけ見れば、「たしかに、その通り」です。
ただし、この考え方には前提がくっついています。
期首在庫はゼロ。
つまり、全くの出品数ゼロからのスタート。
その上で、
月初に一気に100万円分を仕入れる。
月末までに50台すべて売り切る。
期末在庫もゼロ。
出品数ゼロから始めて、
仕入れた商品をその月のうちにすべて売り切る。
これは現場の感覚で考えてみると、
かなり無理があるのではないでしょうか?
これを本当にやろうとすれば、
・ヤフオクなら 1円スタートで全部オークションに出す。
・メルカリなら、売れるまで値下げを繰り返す。
というやり方になりがちです。
当然、そのぶん利益率も単品益も下がるので、
机上で想定した「2万円仕入れ2万5千円販売・利益5千円」という前提からは、
どんどん離れていきます。
だから、数字上は正しく見えても、現実的ではないのです。
「じゃ、ある程度、最初に出品数があればいいんでしょ?」
と言われる方が作られるのが、
二つ目の“反論パターン”。
「期首に在庫33万円、残り67万円で仕入れて売る。
これを1回転させれば?」
「もっと頑張って、2回転させれば余裕でしょ?」
という考え方です。
ここでも、さきほどのモデルに当てはめてみます。
まず、最初は
「期首に在庫33万円、残り67万円で仕入れて売る。
これを1回転させれば?」
って話。
2万円仕入れだと、
33万円の在庫 → 約16台分。
これが最初に商品が出品されているわけです。
そこに、
67万円の仕入れ資金 → 約33台分。
つまり、「動かす部分」としての67万円は、
約33台ぶん。
この33台をすべて売れば、1回転あたりの利益は
5千円 × 33台 = 16万5千円。
なかなか現実的ですが、
これでは25万円に届きません。
「じゃあ、2回転させれば?」という話になると、
16万5千円 × 2回転 = 33万円。
数字だけ見れば、
「25万円を超えているし、いけそう」に見えます。
ただ、ここでも前提がかなりキツくなっています。
33台を2回転させるということは、
毎月、ざっくり 66台売る計算になります。
それを継続するというイメージです。
そもそも期首在庫が33万円ですから、
1台2万円で仕入れるとなると
約16~17台しか並んでいません。
そこから、仕入れて売ってを繰り返すわけです。
これは、決して「絶対に無理」とまでは言いませんが、
かなり至難の業です。
なぜなら、
以前からお伝えしているように、
売れるようにするには
■売れる商品
■売れるID
■売れる出品ページ
この三つが揃って、“売れる状態”になります。
どれか一つでも欠ければ
売れる様にはならないのです。
このうち「売れるID」というのは、
評価だけではなく「出品数」も含めたトータルの印象です。
あなた自身がヤフオクで商品を探すときも、
「これいいな」と思ったあと、
出品者の評価や、他にどんな商品を出しているかを見ますよね。
そのとき、出品数があまりにも少ないと、なんとなく不安になって、
別の出品者の商品に移ってしまうことも多いはずです。
つまり、売れる商品を仕入れて、いくら良い出品ページを作っても、
出品数そのものが少なければ、そもそも“売れづらい”ということです。
そう考えると、
「在庫33万円+動かす67万円を、毎月都合よく2回転させればOK」
という発想は、数字の上ではきれいでも、
現場レベルではかなり苦しいと言わざるを得ません。
では、どう考えれば「現実」に近づくのか。
ここで大切になるのが、
「在庫金額 × 回転率」
という視点です。
まず、期首。
売れるようにするための“土台”として、
ある程度の出品数が必要だと考えます。
そのために使うのが、最初の50万円。
2万円仕入れの商品であれば、
50万円で約25台分の在庫が棚に並びます。
このくらいの商品数が出品されていれば、
「この人、ちゃんとやっているな」という“やってる感”は出てきます。
そして、残りの50万円を「動かす資金」として使います。
棚の在庫(期首・期末ベース):50万円(約25台)
動かす資金:50万円(約25台ぶんを、仕入れて売ることに使う)
というイメージです。
この「動かす50万円」で仕入れた商品を、
月のあいだに2回転させることができれば、
1回転あたりの利益は
5千円 × 25台 = 12万5千円。
それを2回転させると、
12万5千円 × 2回転 = 25万円。
ここで、最初に掲げた「毎月25万円の利益」というラインになるわけです。
これは現実的な話で、
実際に、このような状態で行っているのが
CRCのメンバーの方々ということなのです。
ただ、ヤフオクを見ていると
そうではない人の方が多い。
例えば、期首50万円分の商品があって、
50万円分を仕入れに使う人はいても、
1回転も売れていないのが現実。
だから月の利益も10万円程度。
これでも、良い方。
ただ、これでは使えるお金にもならないし、
そもそも100万円も使っているわけですから、
もっと効率よく稼ぎたいはずなのです。
でも、そもそもが
目先の仕入れに囚われ、
しかも、机上の空論の論者が多い。
いくら計画を作っても
現実にそぐわない形であれば、
作った意味もなくなります。
無理な計画は、
一度うまくいったように見えても再現性がありません。
むしろ資金を削り取り、
最後にはビジネスそのものを止めてしまいます。
大事なのは、正しい認識と、現実に沿った計画。
「この資金で、どれくらいの在庫を持ち、月に何回転させるのか?」
ここの前提がハッキリしていれば、
ビジネスは立て直しがききます。
無計画に資金を突っ込んで、
あとから「今月いくら残ったかな」と口座を見るやり方と、
最初に在庫金額と回転率の前提を決めてから動くやり方。
どちらが“続けられるビジネス”になるかは、
想像がつくのではないでしょうか。
ただし!
ここからが重要なことなのですが、
利益率20%は平均値だったとしても、
商品回転率が悪くては、
このような状態にはなりません。
「期首棚卸額が50万。
残り50万で仕入れて625,000円で売る。
これを月に2回転させて、期末の棚卸額は50万。
これが月間商品回転率2回転で月利25万円。」
この状態を維持するには、
『売れる商品』を扱うことはマストなのです。
これが一般的な
「カメラ転売」と「カメラリセールビジネス」の違い。
一般的には利益率20%、月1回転すればいい方ですからね。
小資金で効率よく稼ぐ。
そんなカメラリセールビジネスを行うのであれば、
『売れる商品』を知ってから
行ってください。
ということで、
今回は、ここまで。
それでは、また!
【追伸】
12月の『売れる商品の見つけ方』
WORKSHOP2025は、
12/22(月)~12/28(日)に開催予定。
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来年に弾みをつけるためにも、
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