こんにちは、篭橋です。
「もっと無茶やっても
いいんじゃないか!」
私もそう思います。
型にハマっていても、
結局は思った通りの
未来予想図は迎えられないのです。
これは私の経験上の話。
子供が4人いて、
会社のためにと、
私なりに頑張って来た。
会社のルールを守って
誰よりも実績を上げて、
誰もがやりたくない仕事もした。
して来た。
だけど、子供の学費が、
いよいよ大詰めになって
これからの「支払い」を考えた時、
自分の手持ちの残金が少ないことを実感したのです。
それで、運送業を始めたら・・・
バレた!
それでサラリーマン人生は終わり。
大半の人間は、
サラリーマンで人生を終えるのに、
自分はドロップアウト。
結局、その時に思ったのです。
『世のため人の為』は
自分の為にならず。
それだけに留まらず、
家族も守れなかった・・・。
確かに大人ですから、
「他人に迷惑を掛けちゃいけない。」
それは当然。
だけど、他人の迷惑は自分が思っているだけで、
それほど迷惑だと思っていないのです。
現に私が辞めた後でも、
会社は大きくなるし、
「自分が休んだら仕事が回らない」と
思っていても、
自分が病気で休んだとしても、
どうにか回るのです。
そりゃそうですよね。
風邪で休む方もいますからね。
それでも、組織はなんとかします。
でも、自分が変わる時って
『その時』しかないのです。
これ、やらなきゃ稼げないとか
参加しなきゃ絶対後悔する。
それでも、会社のためにと
指を加えてスルーした時もあった。
だけど、スルーしたとしても
自分には何も得られなかった・・・。
そう思った時に、
「何が大事か!」
これを大切にしようと思ったのです。
・・・・・・・
・・・・・・・
最近、思うのですが
優しすぎる人が多すぎる。
世のため、人の為に、
全ての苦労を自分で背負っている様な人。
ええ、その想いは大事ですよ。
だけど、オジさんになって
思うこと。
人の為だと思っていても、
誰も喜んではくれないってこと!
確かに「いい人」だとは思われます。
でも、それは
「いい人」ではなく「どうでもいい人」だと
いうことに気づくべき。
「どうでもいい人」だから、
嫌な仕事はこの人に任せておけばいい。
この人になら、
何を言っても許される。
そう思われてしまうのです。
そして、そんな「どうでもいい人」に
共通しているのが、
覇気がない。
なんとなく、その場限りの人生を
過ごしていそうで、
話を聞いても楽しくなさそう。
そう思われるのです。
だから、意見も聞いて来ない。
じゃ『覇気』がある人って
どんな人かと言えば、
夢があるビジョンがある。
自分はこうなりたい。
こんな人生を歩むためにこうしているんだ!って
信念がある。
過去、イジメられたから、
大人しく影を薄くするじゃないのです。
将来を夢見ている。
そんな人に覇気ってついてくるのです。
私の近所に、面白いオジさんがいるのです。
70歳も超えているオジさん。
名前はサイトウさん。
このサイトウさん。
毎朝ウォーキングしているし、
深夜、私がコンビニに行く時も
ジャージ着て腕を大きく振っている。
「将来、沖縄に住みたい!」
既に「将来」っていう歳でも無いはずなんだけど、
それでも夢を持っていてる。
私が冗談交じりに、
「将来っていつ?」(実際はもう少し丁寧に話をする)
って聞くと
「5年後」と言われる。
「死んだ時にはサンゴ礁に囲まれた
青い海に骨をばらまいて欲しい。」なんて
返答も出来ない様な事を口ににする。
その為に、年金も貯めるし
アルバイトも行っているらしい。
しかもボランティア活動もしている。
当然の様に家族からは
心配もされるし説得もされる。
だけど、「行きたいから、住みたいから」と
「ワガママに押し切っている」と笑いながら
サイトウさん話をされるのです。
この歳だから・・・・
というわけでもなく、
自分の夢の為にワガママになる。
だからサイトウさんの話は面白いし
皆、集まります。
でもね、この方も言われたんですよ。
「もっと会社員時代に、
自分のわがままを言えば良かった」って
実は今日、
急に「コーヒー飲みに行こう」と
誘われて、
午後の時間を一緒に過ごしたのです。
トヨタ自動車の下請けの
大きな会社にお勤めだったサイトウさん。
だけど、「会社のために」と思って
やりたいことも我慢して、
働いて来た事を後悔している。
そう言っていた。
サイトウさんは
もう、お孫さんも成人していると聞く。
だけど、会社の名前の為に、
自分の肩書の為に、
一緒に働く社員の為に、
自分は我慢に我慢を重ねてきた。
それで何が得られてきたのかと言えば、
定年後の研修センターの長の役割。
これも次の世代がいる為に、
長く出来るわけもなく、
それすら半強制的に
譲らなきゃ行けなくなったらしい。
その『シワ寄せ』は全て家族だった。とのこと
後悔というよりも、
「悔しい」って感じで話をされた。
コメダ珈琲店で聞かされた話。
この話を聞いた時に
自分の『後悔』とダブった。
自分も「家族のために」「会社の為に」と
我慢して来たことは
一つも実を結ぶことは無かった。
たった一日の運動会も参加せず、
入学式や卒業式も出なかった。
全ては会社の為、仕事の為。
だけど、結局は
放り出されてドロップアウト。
だから、
「会社があるから」
「仕事で人手がいなくて」
「どうしても休めない」
そう言われる方はいる。
確かに任された仕事を放り出したり
されるのは好きじゃない。
だけど、「本当に自分は必要なのか?」と
考えても欲しい。
本当は、「自分が必要だと思われたい。」
そう思っているだけかもしれない。
伝票を手に持って席を立とうとした
サイトウさんが私に言ったのは、
「もっと無茶やっても
いいんじゃないか!」
なんか、その言葉が胸に響いた。
もしかしたら、私のことも
若造扱いしているかもしれない。
だけど私もその方が、
「必要とされる人間になる」
そう確信した言葉でした。
今回は、ここまで
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